幕下・大日堂が１２８キロ差をはね返し約３分の相撲を制す

東幕下４５枚目で１２４キロの大日堂（陸奥）が３分を超える相撲の末に、２５２キロの西同４７枚目・出羽ノ城（出羽海）を送り倒して２勝３敗とした。立ち合いから猛然と突いて出たが、自身より１２８キロ、２倍以上も重い相手を押し切れなかった。「重くて…。止まると崩せなかった」と大日堂。両ハズで何度も押そうとするが、出羽ノ城は動じなかった。たまらず距離を取って数秒間にらみ合った。大日堂は「何か起こると思って」と左の張り手を見舞ったが、これもあまり効果なし。懐に入ったが、またもこう着状態になった。次第に体力が削られていく中、寄られた際に相手の右をたぐりながらうまく回り込み、後ろをとった。懸命に巨体を押し、最後は送り倒した。疲労困憊（こんぱい）で土俵上でもしばらく動けず。出羽ノ城に促されて立つと、ようやく勝ち名乗りを受けた。花道でも、まだ息が絶え絶えの状態。「止まっているときは早く終わらせたかった」と苦笑いを浮かべた。それでも負け越しに後がなかっただけに「負けられなかった」と安どしていた。