経済情報QQタイムズ 013
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東京電力は22日、社員が柏崎市内で柏崎刈羽原発6号機に関する書類を一時紛失していたことを発表しました。東京電力によりますと、20日に地域の人から書類を取得したと連絡があり、その後、確認したところ、21日に社員が紛失したものであることが分かりました。社員への聞き取りをした際、19日にテレワークのために自宅に書類(80枚)を持ち帰り、退勤バスを降りたあと、自宅で自家用車に乗り換えた際、自家用車の屋根に書類を置いたまま車を走らせ、書類を落としました。現在、確認が取れていない書類は38枚で、いずれも6号機の火災防護などに関する内容が記載されていますが、原子炉安全上の重要な情報や核物質防護に関する情報は含まれていません。東京電力は社員と上司に対して、厳重注意を行いました。今後、全所員に情報の持ち出しに関するルールを徹底するよう周知を行い、情報の厳正的確管理に努めていくとしています。この書類紛失を受けて、柏崎市の櫻井雅浩市長は以下のようにコメントを発表しています。「あまりにもの…」事態、体質と捉えている。紛失書類の内容は核セキュリティ上の重要情報ではないことが確認されたのは正に不幸中の幸いである。しかし、問題の本質は深いところにあり、大きく、重い。可能性としての大きな危険性を有している原子力発電所の安全、安心を維持、管理、確保するのは人である。人の意識である。誰もが軽率な行動をとることがある。体調が悪く、うっかり、をすることがある。それを防ぐのはシステムであり、組織である。システム、組織が機能していない。私は、長年、本当に長年、様々なことがありながらも、それでもやはり、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は東京電力によってなされるべきだと考え、期待し、そのように申し上げてきたわけだが、事ここに至り、東京電力に代わる組織はどこになるのだろうか、あるのだろうか、との自問自答を繰り返し始めた自分もいることを表明する。先般、原子力規制委員会において出された資料中、「核物質防護に関する意識調査」において、東京電力社員(KK セキュリティ管理部) 【東京電力社員の意識は高いレベルを維持】という評価そのものも極めてむなしい。
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