経済情報QQタイムズ 013
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オバマ米大統領は16日、米本土の主要都市を結ぶ高速鉄道計画を公表した。環境・エネルギー対策を視野に入れた21世紀型の大量輸送網の整備と、雇用創出を狙ったもので、景気対策法の予算枠から当初80億ドル(約8000億円)を支出するほか、向こう5年間で計50億ドル(約5000億円)を政府が追加投資する。大統領は日本の新幹線など海外の高速鉄道を挙げて、「より速く、安価で、便利なものをめざす」と述べ、鉄道大国の復権を図る考えを表明した。オバマ政権の高速鉄道計画をめぐっては、2月の日米首脳会談で麻生太郎首相が新幹線技術の有用性を米側に提言。JR東海など日本の鉄道各社も計画に強い関心を示しており、今後受注競争が激化しそうだ。公表された計画によると、主な路線には▽ロサンゼルス-サンフランシスコ間などカリフォルニア州内▽ニューヨーク-ワシントン間など東部から南部にかけて▽シカゴを軸とした中西部などの計6つがある。オバマ大統領は米国の交通基盤整備として、1950年代の高速道路網整備に匹敵する事業規模をめざす考えを示した。計画全体では「長期的なプロジェクトになる」としているが、主要路線の早期運用開始に向け、ただちに計画に着手する構えだ。環境技術の向上を掲げるオバマ大統領は、鉄道の温室効果ガス排出量(乗客1人当たり)が自動車、航空機より格段に少ない利点を強調し、整備に本腰を入れるとしてきた。
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